精密な位置決め装置や高精度の加工を必要とする機械の送り装置では、リニアシステム自体の剛性を考慮に入れて設計する必要があります。そのため、転動体にボールを使用している形式のボールスプラインには、更に剛性を高めるために予圧をかけた製品も標準化しています。予圧をかけない状態のボールに負荷を掛けると弾性変形がおき、その変形量は荷重の2/3乗に比例します。したがって弾性変形量は荷重の変化の初期に大きく、荷重が増えるにしたがい小さくなります。同じ荷重でも予圧がかかっていると外筒等の変位量が少なくなります。剛性に関する各種データはNBまでお問い合わせください。
NBリニアシステムでは一般的に使用される予圧は標準、軽予圧、中予圧の3種類に分類し標準化してありますので、用途にあわせて選択できます。NBリニアシステムでは、わずかに大きなサイズの転動体を挿入して予圧をかけますので、予圧量はマイナスすきまとして表示されます。