リニアシステムは焼入れを施し表面を硬化させていますので、温度が100℃を超える場合には表面硬さの低下を招き、定格荷重が減少します(硬さ係数参照)。また、構成部品に樹脂を含む場合にはその強度が問題となり高温では使用できません。リニアシステムの形式と推奨温度範囲を表1-41に示します。
なお、構成部品材質については各製品の使用の項を参照ください。
グリースにより使用温度に制限を受ける場合があります。詳細はNBまでお問い合わせください。
異物やごみの混入はリニアシステムの運動性能に悪影響を与え、早期の異常磨耗の原因にもなります。一般的な使用条件ではシール付きのリニアシステムで防げますが、雰囲気の極度に悪い箇所で使用されるときには右図のようにジャバラや保護カバーなど別個に取り付けてリニアシステムを保護してください。